女子の鬱屈 リアルに描き出す 「かわいい結婚」著者 山内マリコさん
更新富山県出身。デビュー以来、“地方”というキーワードにこだわり続けてきた。本作でも、登場人物は地方在住だったり、上京してきたり。「さすがに最近は東京を舞台にしてみようと思うのですが(笑)。原体験は、車の後部座席にぼんやり座って、どんよりした目で車窓の、代わり映えしない郊外の風景を見ていたこと。だけどテレビも小説も、出てくるのは都会の地名ばかり。それが当たり前だった。でもあるとき気づいたんです。自分がよく知っている、日本全国どこにでもあるような街の凡庸さこそを、書くべきなんじゃないかって」
凡庸を凡庸でなく描くこと。だから、彼女の描く“彼女”は、たくさんの“彼女”たちをひきつけるのだろう。(塩塚夢、写真も/SANKEI EXPRESS)
「かわいい結婚」(山内マリコ著/講談社、1500円+税)

