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強気の歌姫 中国に屈するか 「1989」関連グッズ、販売自粛の観測

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強気の歌姫 中国に屈するか 「1989」関連グッズ、販売自粛の観測

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世界的に大ヒットしたアルバム「1989」のタイトルの上で歌うテイラー・スウィフトさん。まさかこのタイトルが中国で問題になるとは思っていなかっただろう=2015年8月6日、米カリフォルニア州イングルウッド(ロイター)  世界的な人気を誇る米歌手、テイラー・スウィフトさん(25)が、大ヒットアルバム「1989」のタイトルを使用した関連グッズの販売を中国で自粛するとの観測が広がっている。「1989」は中国で天安門事件が起きた年で、事件に関係する言葉や記述はインターネット上で検閲当局による厳しい監視対象となっている。スウィフトさん側は否定しているが、ロイター通信など欧米メディアは、当局に目を付けられて11月に予定している上海でのコンサートが中止に追い込まれる懸念があり、販売を自粛する可能性があると報じた。

 天安門事件を連想

 彼女の生まれた年をタイトルにした「1989」は昨年10月の発売以来、全世界で860万枚を売る大ヒットを記録。中国での彼女の人気は高く、中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」に開設したアカウントには、数百万人ものフォロワーがいる。

 こうした人気に比例し、中国のネット通販サイトでは、彼女の関連グッズの偽物が大量に出回っているという。これに対抗するため、今月8日から中国2大ネット通販サイトのアリババと京東商城で自身が立ち上げたブランドの衣料品など関連グッズを販売することにしていた。

 ところが、彼女はもちろん意図していたわけではないが、「1989」は中国当局が忌み嫌う数字だった。民主化を求める学生ら300人以上が武力弾圧で死亡した天安門事件について、当局はネットで検索できなくしているほか、関連する言葉や書き込みをすぐさま削除する検閲体制を敷いている。

 「1989」に加えて、彼女のイニシャルである「T・S」も天安門広場の英語名「TiananmenSquare」を連想させる。関連グッズには胸に「T.S.1989」のロゴが入ったTシャツがあり、売り出せば当局を刺激するのは確実だ。

 著名な中国研究家である米デンバー大学のジン・スン教授はCNNテレビに「当局がもしもこのTシャツを着た人が大勢集まる事態を目にすれば、何らかの措置を講じるのは間違いない。ただ、厳しい措置を取れば、批判にさらされることも中国政府は認識している」と指摘した。

 マネジャー「予定通り」

 販売開始が迫るなか、8月6日付のロイター通信は中国当局を怒らせて公演が中止に追い込まれることを避けるため、販売を自粛する可能性があると伝えた。報道によると、彼女が昨年上海で行った公演のチケットは1万8000枚が発売から1分で完売する新記録を樹立。今年11月の公演も大入りは間違いない。

 こうした自粛観測に対し、スウィフトさんの広報担当とマネジャーは「彼女の関連グッズは、彼女の写真や『1989』のジャケット写真、ロゴなどが特色となっている」との共同声明を出し、予定通り中国でも販売する考えを示唆した。

 ただ、中国では当局の逆鱗に触れ、公演中止に追い込まれたアーティストは少なくない。2011年に中国が敵視するチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(80)と一緒に写真を撮った米バンド、リンキンパークが公演禁止となったほか、先月には米バンド、マルーン5の9月の公演が中止となり、メンバーがダライ・ラマに面会したためといわれている。

 スウィフトさんといえば、6月に米アップルの音楽配信サービスの楽曲使用料に抗議し、方針を転換させたことで話題になった。強気の歌姫も、中国には屈してしまうのだろうか。(SANKEI EXPRESS

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