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【プロ野球】CS これぞエース 涌井、入魂143球

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【プロ野球】CS これぞエース 涌井、入魂143球

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 これぞエースという姿を見せた。ロッテの涌井は七回途中まで8安打されながら1失点、143球の力投でチームを勝利に導き「調整を全て任せてもらっている。みんなの期待に応えたいのが大きい」と胸を張った。

 最大のピンチは無死満塁とされた1-1の三回。「気持ちの中では1点取られてもいいと思っていた」と覚悟した。ここで近藤を投ゴロに打ち取り、1死満塁とすると「絶対ゼロでいこうと、気持ちも精度も一段階上げた」とギアチェンジ。レアードをフルカウントから空振り三振に仕留めると珍しくグラブをたたいて感情を表し、続く矢野を二飛に仕留めて切り抜けた。

 6年ぶりの最多勝で復活を印象づけた今季、改善した点は「ストレートの質。シュート回転しなくなり、ベース上で力強く行っている」と言う。100球を超えた五回にこの日最速の148キロを連発するなど、速球で打者を押し込んだ。

 ファイナルステージでは圧倒的な力でリーグ2連覇したソフトバンクに挑戦する。自身は8試合に投げて5勝3敗と勝ち越しており「こっちの方が厳しい戦いをしているし、勢いもある。いい流れになっている」と“下克上”を誓った。(SANKEI EXPRESS

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