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中国の野望…宇宙征服へ世界最大の電波望遠鏡 5年前から軍主導で建設

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中国の野望…宇宙征服へ世界最大の電波望遠鏡 5年前から軍主導で建設

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 トラブル続きの過去

 NASAは今年7月、惑星探査衛星ケプラーが、地球から1400光年の距離にある「ハビタブルゾーン(生命存在可能圏内)」で地球によく似た惑星「ケプラー452B」を発見したと発表し、世界を驚かせた。

 一方の中国も、NASA猛追に懸命だ。2013年12月には米、旧ソ連に続き、初の月面着陸に成功。さらに、CNNテレビ(電子版)などによると、20年までに世界初となる月の裏側への無人探査機を着陸させる計画をぶちあげるなど、“宇宙征服”に並々ならぬ意欲を示している。

 とはいえ、中国のこうした派手な功績の裏には、数多くの失敗が隠されている。例えば、1996年2月には、衛星打ち上げロケット「長征3号B」が飛行の2秒後に近くの村に墜落。新華社通信は死者6人、負傷者57人と報じただけだったが、他のメディアは、村の建物がほとんど消えてなくなり、人口約1000人の村で200~500人が亡くなる大惨事だったと報じた。

 また、初の月面着陸を果たした無人探査機「嫦娥(じょうが)3号」に搭載していた探査車「玉兎号(ぎょくとごう)」も、着陸から約2カ月後の2014年2月、故障して車輪が動かなくなるなど、トラブルに見舞われた。宇宙分野でも覇権を狙おうとする中国。安全の視点を欠いたままでは、その目的はかないそうにない。(SANKEI EXPRESS

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