スーパームーン 欧米では月食 二重のショーに歓声
更新満月と月の最接近が重なり、月が大きく見える「スーパームーン」が9月28日、好天に恵まれ日本各地で観察されたが、米国や欧州などではこれに合わせて皆既月食が起きるという珍しい現象が観察された。いつもより大きな満月が、皆既月食に特有の赤銅色の輝きを放ち、33年ぶりの天体ショーに各地で歓声が上がった。
月は楕円(だえん)軌道に乗って地球の周りを回っており、地球に最も近づいたときの満月は、見かけの大きさが普段よりも特に大きく、明るく見えるためスーパームーンとも呼ばれる。日本時間の28日昼前に今年1年で地球に最も近い位置を通り過ぎた。見かけ上最大になったのに合わせ、月が地球の影にすっぽり隠れる皆既月食も起きた。残念ながら日本では観察できなかった。
米航空宇宙局(NASA)によると、こうした現象が同時に起きるのは1982(昭和57)年以来。次回は2033年だが、国立天文台によると日本で観測できるかどうかは現時点では不明という。
月が赤銅色に見えるのは、太陽光が地球の大気で散乱したり屈折したりして、かすかな赤い光だけが月に当たるためという。(EX編集部/撮影:AP、ロイター/SANKEI EXPRESS)




