自賛しない人物だから「自然体の演技」 チェリン・グラック監督&唐沢寿明 映画「杉原千畝 スギハラチウネ」
更新リトアニアの教科書に
「それにしても…」。一瞬考えた後、せきを切ったように杉原の生き方を考察し始めた。「杉原は本当に人として強いですね。僕が杉原だったら、キャリアを失ってまでも、ユダヤ人たちにビザ発給するって決断できるだろうか。それには当然、家族の了承も得なければならないだろうし。映画では奥さんに相談していますが、実際、奥さんの対応が杉原の決断に大きな影響を与えたようなんですよ…」
唐沢は演技をしていて改めて感じたことにも言及した。「杉原という人は『俺があれやった、これやった』と、自分の功績を世間にべらべらと言いふらす人ではなかったらしいんですよね。自然体の演技が要求されるのもそのためなんですが、だからこそ、長い年月を経ても、杉原は地味な印象を持たれてしまうのでしょう。もっと自分の手柄を周囲に言いふらす人だったら、ユダヤ人を救った功績はもっと知られていただろうと思うんですよ」

