新アルバム「アートポップ」プロモーションのために来日したレディー・ガガ。先月２６日、ファンと報道陣が待ち構える中、ベージュのつなぎに摩訶（まか）不思議なサングラス、超ハイヒールというファッションで成田空港に登場した。７度目の来日となるが、さすがガガさま、期待を裏切らない。

　あの不思議なサングラスは「ハイテックデザインロンドンアレクサンダー」というロンドン発ブランドのものということが分かった。個性的なデザインのサングラスは、ガガなど、有名ミュージシャンが愛用しているそうだ。公式オンラインショップでは２８０ドルで販売されている。サスペンダーの付いたつなぎは、米ブランド「ノーマカマリ」の“ヴィンテージもの”だそう。

　都内で行われたＰＲ会見では、全面が赤のタータンチェックのパンツスタイルに、フラフープのような輪っかが巻き付いた衣装。巨大な猫耳？もしくは毛糸玉？のようなヘアスタイルもインパクトがあった。アルバムの発売を記念して作られた等身大人間型試聴機「ガガドール」４体と対面して大喜びしていた。

　２９日放送の「ミュージックステーション」（テレビ朝日系）に出演した際の着物風の衣装は山本寛斎デザインのもので、「和風だねぇ」と司会のタモリの関心を引いた。ライブパフォーマンスでは、でっかいリボンを頭につけ、２年前同様の“目玉メーク”で新曲を披露。同番組で共演したきゃりーぱみゅぱみゅがツィッターでガガとの２ショット写真を投稿し、「双子みたい」と話題になっている。日本滞在中は、和柄や“かわいい”ファッションなど、日本を意識したスタイルで過ごしていたようだ。

　ツケヒゲにガーターベルト、マント！？

　ところ変わって、米ロサンゼルスでのガガ。先月２４日（現地時間）に行われたアメリカン・ミュージック・アワードのレッドカーペットに馬のコスチュームを着た“人間馬”に乗って登場。

　「ヴェルサーチ」のライラック色のドレスにメデューサを施したボディーチェーンを巻き付けたファッションだ。会場では深いスリットの入ったセクシーなベアドレスを着用。ステージでは、スワロフスキーを施した「アトリエ・ヴェルサーチ」のスーツ（最後にはボンデージ姿）でパフォーマンスを披露した。ガガは「ヴェルサーチ」の２０１４春夏キャンペーンに起用されている。

　他にもＮＹブルックリンで行われた「アートポップ」ＰＲイベントでは、“空飛ぶドレス”を披露。独ベルリンでは、顔が隠れてしまうほどの巨大なカツラをつけ「やはりガガだ」と注目を集めた。ファンイベントが行われたクラブでは、ツケヒゲをつけたガガは、ガーターベルト姿にマントを羽織ってポーズ。これは男装の麗人というよりは、女装をした男性にふんしているのか？　ヴィスコンティ（伊の映画監督）映画の１シーンを思い出してしまった。

　ここ２カ月の写真を並べただけでも、“ガガ様七変化”が楽しめる。骨折のための活動休止期間を取り戻すかのような奇抜ファッション。やはりガガは健在だと改めて思った。（杉山みどり）