【試乗インプレ】新型プリウス、東京-横浜間のガソリン代が電車賃より安かったという衝撃(後編)
更新3代目から売れまくるプリウス
それにしても新型プリウスは売れている。前編でも触れたが、昨年12月の投入から6月まで7カ月連続で新車販売台数1位を快走中だ。7月の首位もほぼ間違いないだろう。
プリウスは順位で見るとどれほど売れているのだろうか。3代目が発売された2009年以降の年間新車販売台数ランキング(登録車)を調べてみた。09年にフィットやカローラを追い抜き初の年間首位を獲得。それ以降も、15年までの7年間で1位4回、2位2回、3位1回と圧倒的な販売実績を誇っている。
1997年に「21世紀に間に合いました。」のキャッチコピーで登場した初代プリウス。モデルチェンジとともに着々とシェアを伸ばし、ここ数年でこれだけの販売実績を残していれば、とりあえず“21世紀の国民車”と呼んでも異論はないはずだ。
なぜプリウスは売れるのだろうか
プリウスがこれほど売れる理由は何だろうか。日本を代表する国民車ともなれば、理由は一つや二つではないはずだ。
まず容易に思いつくのは、その優れた燃費性能だ。プリウスのハイブリッドシステムは高効率化・小型軽量化を図ることで、HVの先駆者として着実に進化している。最軽量のEグレードはカタログ値で40.8km/Lという低燃費を実現。今回、東京-横浜間(片道約35キロ)を往復して消費した燃料は、ガソリン代にして200円弱というハイコストパフォーマンスだった。これには給油してくれたスタンドのおじさんもビックリ。(実際の燃費は変わるが)横浜まで高速道を使わなければ、時間がかかっても電車で往復するよりはるかに安い(電車なら、試乗車を借りた九段下⇔馬車道で片道約700円)。これは誰が何と言おうと、実際に体験した紛れもない事実。前回試乗したアルファロメオのハッチバックは、東京(田町)⇔幕張を往復してガソリン代は2049円だった。ちなみにどちらも移動距離はほぼ同じだ。もちろん、クルマは電車と違って購入費用が掛かるし、ガソリン代と電車賃は直接比較できるものではないが、給油時に数千円を用意していて実際の支払いが200円以下となれば、誰でも驚くことだろう。筆者にとってそれはかなりの衝撃だった。
新型プリウスからは、「ガソリンを一滴も無駄にしない」というメーカーの強い思いがビシビシと伝わってきた。進化を遂げてきたHVもここまでくると、ついにエコカーの代表格として円熟期を迎え、立派な“大人”に成長した気がする。





































