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【木下隆之の試乗スケッチ】アルファロメオ ステルヴィオ 「悪魔の梯子段」が異名のSUV

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◆ステアリングもキレッキレ!

 要するに、エンジンは強烈なトルクを発揮するターボであり、カーボンを多用することで軽量化は驚くほどである。だから驚くほど速い。それでいて、理想的なウエイトバランスであり、4WDだからトラクションに優れており、ステアリングはクイックだと宣言しているのである。

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 さらには、最強グレードのクアドリフォリオが、世界一過激なニュルブルクリンクサーキット(ドイツ)でSUV最速の7分51秒7を記録したと告げるのだ。

 実際にドライブしても、その名に恥じない熱い走り味が込められていた。ステアリングの反応はキレッキレである。エンジンパワーは強烈にトルクフルである。SUV的な不快なロール(横方向への傾き)は全くない。視点の高さを除けば、SUVであることを忘れてしまう。軟弱なスポーツカーならば、涼しい顔をして抜き去ることもできるだろう。本当に…。それでいて、乗り心地も悪くはないのだから、恐れ入る。

 その名は伊達じゃなかった。アルファロメオはSUVにも鼻息荒く、カミソリのようにキレッキレなモデルを送り込んだのだ。

 「木下隆之の試乗スケッチ」は、レーシングドライバーで自動車評論家の木下隆之さんが、今話題の興味深いクルマを紹介する試乗コラムです。掲載は原則隔週火曜日。アーカイブはこちらから。

 木下さんがSankeiBizで好評連載中のコラム「木下隆之のクルマ三昧」はこちらから。

【プロフィル】木下隆之(きのした・たかゆき)

木下隆之(きのした・たかゆき)レーシングドライバー 自動車評論家

ブランドアドバイザー ドライビングディレクター

東京都出身。明治学院大学卒業。出版社編集部勤務を経て独立。国内外のトップカテゴリーで優勝多数。スーパー耐久最多勝記録保持。ニュルブルクリンク24時間(ドイツ)日本人最高位、最多出場記録更新中。雑誌/Webで連載コラム多数。CM等のドライビングディレクター、イベントを企画するなどクリエイティブ業務多数。クルマ好きの青春を綴った「ジェイズな奴ら」(ネコ・バプリッシング)、経済書「豊田章男の人間力」(学研パブリッシング)等を上梓。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。

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