日本バスケ、勝負の年 市場2割成長で10億円クラブも 大河チェアマンに展望を聞く
更新--Bリーグでは昨季、京都ハンナリーズが関西勢で初めてチャンピオンシップ(CS)に進出した。
大河 いい兆しだが、戦力や財力を考えると大阪エヴェッサにがんばってもらいたい。最低でもCSに出場するチームに変わって欲しい。西地区は(昨季の西地区優勝、CS4強の)琉球ゴールデンキングスが優勝争いの中心になると思うが、京都と大阪の奮闘が盛り上がりのカギだ。
市場は2割成長、10億円クラブも増
--Bリーグが公開した全クラブの決算概況(※注2)によれば、収入トップは大阪だ。
大河 Bリーグ1シーズン目(16~17年)の全36クラブの総売り上げは約150億円だった。2季目(17~18年)は決算の集計中だが、2割程度は増加して180億円になるとみている。単体で10億円を超えるクラブが5つくらい出るのではないか。千葉ジェッツは14億円を超えて、Bリーグで最も売り上げが多いクラブになると思う。
《※注2…Bリーグは昨季中、リーグ開幕初年度にあたる16年度の全クラブの決算を公開した。B1とB2の全36クラブのうち収入トップは大阪の11億6985万円。10億円超のクラブは2つだった》
--今季開幕前に行われるアーリーカップでは、関西大会に初めて韓国リーグのクラブが参戦する。
大河 サッカー日本代表が韓国を苦手にしなくなったのは、韓国選手がJリーグに来て日常的に対戦するようになったからだ。バスケットも韓国や中国、フィリピンに勝たないと五輪に行けない。東アジア、東南アジアの国と対戦する機会を作るのは、Bリーグがビジョンの一番上に掲げている「世界に通用する」にほかならない。
将来的にサマーリーグ(※注3)なのか、現在のアーリーカップを変形させていくのかは今後考えていくところだ。












