ニュースカテゴリ:政策・市況
海外情勢
インドネシア、洪水対策185億円 堤防改修、排水効率を改善
更新
インドネシア政府は今年1月に発生した洪水でジャカルタの首都機能がまひしたことを受け、約2億ドル(約185億円)を投じて首都の洪水対策に乗り出す方針だ。世界銀行の協力により、早ければ3月にも工事を開始する。現地紙ジャカルタ・グローブなどが報じた。
政府が主体となって実施する計画では、67.5キロメートルの水路と4カ所の集水地の底にたまった泥や廃棄物を除去し、42キロメートルの堤防を改修するとしており、市内の排水網全体の排水効率改善を目指す。工期は2年を予定しており、資金は世界銀行が1億4000万ドルを融資し、残りをインドネシア政府が負担する。
1月に発生した洪水では20人以上が死亡し、10万人以上が避難した。ジャカルタは2007年にも洪水に見舞われて9億ドルの経済損失が発生し、260万人が影響を受けたとされる。人道的・経済的な観点はもちろん、さらなる経済成長をめざす政府は首都のイメージ改善のためにも工事を急ぎたい考えだ。
今回の工事で5300人が転居を余儀なくされる見込みだが、政府は180万人が暮らす57地区が恩恵を被るとして、反対すれば強制的な措置も辞さないとの構えを見せている。(シンガポール支局)