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タイ、外国人観光客最多2230万人 15年までに収入倍増目指す

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タイ、外国人観光客最多2230万人 15年までに収入倍増目指す

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 タイを訪れる外国人観光客数が2012年、前年比16%増の2230万人となり、過去最高を更新した。観光収入は総額9650億バーツ(約3兆200億円)で前年比24%増だった。外国人観光客がもたらす観光収入は同国の主要な外貨獲得手段であり、政府は今後も積極的に観光客誘致に取り組む方針だ。現地紙バンコク・ポストなどが報じた。

 同国の観光・スポーツ省によると、国別で最多だったのは中国で270万人、以下、マレーシアが250万人、ロシアと日本が130万人で続いた。地域別の観光収入は首都バンコクが4300億バーツ、ビーチが人気の南部プーケットが1800億バーツなど。

 タイ政府は15年までに観光収入2兆バーツ突破を国家目標に設定しており、今年は外国人観光客2450万人、観光収入1兆6000億バーツを目指す。今後は通常の観光に加え、国際会議や見本市、学会など「MICE」の誘致にも注力する方針だ。

 MICEは、ミーティング(M)、インセンティブ(I)、コンベンション(C)、エキシビション&イベント(E)の頭文字で構成されている。大規模な集客が期待できるうえ、付随イベントの開催なども見込めるため、観光客1人当たりの単価が通常の1.5~2倍になるといった利点がある。

 タイは現在、仏教寺院などが数多く残る北部チェンマイに1万人を収容できる国際会議・展示場を建設中のほか、プーケットや中部パタヤなどにもMICE施設建設の構想がある。観光地として人気の地域にMICE施設を建設し、イベント誘致を有利に進めようとする思惑だ。キティラット副首相は観光産業の今後の課題として治安向上などをあげ、「観光は経済を牽引(けんいん)する鍵だ」と述べて官民一体で振興に取り組む意欲を示した。

 東南アジア各国は観光振興を目指しており、インドネシアやシンガポールなどもMICE誘致に力を入れている。競争激化のなかで観光客増加を実現できるか。今後、タイ政府の手腕が問われる場面も出てきそうだ。(シンガポール支局)

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