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不動産市場低迷で建材販売伸び悩み ベトナム

ニュースカテゴリ:政策・市況の海外情勢

不動産市場低迷で建材販売伸び悩み ベトナム

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 国営ベトナム・ニューズによると、ベトナムではセメントや鉄鋼などの建材メーカーが昨年に引き続き、不動産市場の低迷とともに伸び悩む見通しだ。

 同国のセメント販売量は2010年の5020万トンから11年が4930万トン、12年が4550万トンと右肩下がりになっている。ベトナムセメント協会によると、昨年は国内生産量が需要を大きく上回ったが、今年はさらに6カ所のセメント工場が稼働し、供給量を年間672万トン押し上げる見通しだ。同協会は今年のセメント販売量が昨年にくらべて5~8%の伸びにとどまり、価格は横ばいか、1~3月期にやや下落するとの見方を示している。

 建築用鋼材は昨年の販売量が前年比10%減で、輸出量も同3.5%減少した。ベトナム商工省の調べでは昨年の鉄鋼生産量は910万トンで、うち建築用鋼材が500万トン、鋼管が60万トンを占める。今年の鉄鋼生産量は前年比2%増の933万トンに達する見通し。同省は鉄鋼価格が原価の上昇で1~3月期にやや上昇する可能性があるとしている。

 電線、石膏(せっこう)ボード、陶磁製レンガ、御影石などの価格は安定しているが、建築用ガラスなど一部の材料価格は大幅に上昇。ベトナム産建築用ガラス価格は昨年12月以降、前年同期比で20~62%上昇した。1~3月期はさらに値上がりするとみられ、輸入品に対する競争力が低下している。建材メーカーらによると1~3月期は例年、建設件数が少なく1年で最も売り上げが落ちる時期だという。

 ベトナム政府は昨年12月にインフレ制御や金利引き下げなど13年の景気対策を発表しており、長期的には建材市場も回復に向かう見通しだ。ホーチミン市建設局は建設業界の情勢について、1~3月期末から上向くとの見方を示している。(シンガポール支局)

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