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首相きょうTPP交渉参加表明へ アジア自由貿易圏への第一歩

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首相きょうTPP交渉参加表明へ アジア自由貿易圏への第一歩

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アジア太平洋地域の経済連携  安倍晋三首相は15日午後に記者会見を開き、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への交渉参加を正式に表明する。甘利明経済再生担当相をTPP担当相とする方針や、TPPに加わった場合の国内産業への影響に関する試算も公表する予定だ。

 アジア太平洋地域の自由貿易圏から日本が外される最悪の事態は回避できる見通しとなったものの、日本が関税撤廃の例外扱いを狙う農産品などをめぐる交渉は難航が予想され、首相の参加表明は第一歩にすぎない。

 「TPPは、日本が広域の経済連携に踏み出す転換点となる」。経済産業省幹部はこう強調する。日本はこれまでに13の自由貿易協定(FTA)や経済連携協定(EPA)を結んだが、10カ国が加盟する東南アジア諸国連合(ASEAN)以外は2カ国間の協定だった。

 これに対し、2006年に発効したシンガポールやチリなど4カ国の通商協定「P4」を原点とするTPPには、米国やオーストラリアが名乗りを上げ、参加国は11カ国に拡大。外務省によると、11カ国の国内総生産(GDP)は約21兆ドル(約2000兆円)。

 日本が加われば約27兆ドルに膨らみ、世界の4割を占める巨大経済圏が誕生することになる。

 日本の貿易総額に占めるFTA相手国の比率は現在19%にとどまる。だが、米国やカナダなど日本がFTAを結んでいない4カ国が含まれているTPPに加われば、韓国の35%や米国の38%に並ぶ水準に跳ね上がるとみられ、FTAでの出遅れを一気に取り戻すことが可能だ。

 一方、米国が主導するTPPの勢力拡大を警戒する中国は、日本や韓国、ASEANなど16カ国の通商協定「東アジア包括的経済連携(RCEP)」の交渉を5月に立ち上げる。米国はTPP交渉で、市場競争を妨げる障壁として各国の国有企業を問題視していることから、国有企業の多い中国は米国抜きの経済圏作りで対抗する構えだ。

 日本政府はTPPとRCEPの協議を並行して進める両面作戦で臨む。「TPP交渉で高水準の自由化が実現できれば、RCEPでも市場開放圧力を働かせることができる」(通商筋)と、相乗効果を狙う。

 さらに、アジア経済協力会議(APEC)の加盟21カ国・地域で構成するアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の実現に向けたステップにも位置づける。

 環大西洋でも米国が欧州連合(EU)と6月までのFTA交渉入りで合意するなど合従連衡の動きは活発になっている。日本も3月下旬にEUとのEPA交渉入りを宣言する見通しだ。

 日本はTPPを一里塚にして、海外の成長市場の取り込みを加速させるといった青写真を描く。年内の妥結を目指すTPP交渉の成否が、その構想の実現に向けた試金石となる。

 TPPをめぐる動き

 2006年 5月 前身となる通商協定「P4」がシンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイの参加で発効

   10年 3月       P4参加国と米国、オーストラリア、ペルー、ベトナムの計8カ国で交渉を開始

      10月       マレーシアが交渉参加  菅直人首相(当時)が交渉参加の検討を表明

   11年11月       交渉参加に向け野田佳彦首相(当時)が事前協議入りを表明

   12年11月       メキシコ、カナダが交渉参加

   13年 3月15日    安倍晋三首相が日本の交渉参加を表明へ

       5月15~24日 ペルーで第17回交渉会合(予定)

       9月       第18回交渉会合(予定、場所未定)

      10月7、8日   インドネシアで開催予定のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際、基本合意を目指す

      12月末まで    交渉妥結を目指す

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