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中国国家主席の思惑 アフリカ掌握へ タンザニア大統領と会談 「核心的利益」の支持要求

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中国国家主席の思惑 アフリカ掌握へ タンザニア大統領と会談 「核心的利益」の支持要求

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 【北京=川越一】中国国営新華社通信によると、就任後初の外国訪問中の習近平国家主席は24日、ロシアに次いで2カ国目となるタンザニアの最大都市ダルエスサラームでキクウェテ大統領と会談し、経済支援の継続と引き換えに、中国の「核心的利益」を支持するとの言質を取り付けた。中国建国の父、毛沢東とも関係が深いタンザニアをアフリカ最初の訪問地に選んだところに、習氏の思惑がうかがえる。

 中国中央テレビ(CCTV)などによると、同大統領は習氏の訪問が伝えられたとき、「耳を疑った」という。中国は資源と将来的な市場の確保のためアフリカ進出を進めているが、タンザニアは農業国。しかも主要産物はコーヒーだ。中国が望む石油などの資源の供給国ではない。

 「発展途上国」の盟主を自称する中国は、欧米諸国に対抗するためアフリカ諸国を自らの勢力下に置く狙いがあるとされる。各国との1対1の関係強化から、中国とアフリカの協力関係を強化する戦術に転換しているようだ。

 昨年の中国の対アフリカ貿易は前年比20%増の1984億ドル(約18兆7500億円)。対アフリカ投資は29億ドル(約2700億円)で前年比70%も増加したが、それに伴って摩擦も顕在化している。

 ナイジェリア中央銀行のサヌシ総裁は今月、英フィナンシャル・タイムズ紙への寄稿で、工業製品を売って資源を搾取する中国の手法にふれ、「本質は植民地主義だ」と批判した。

 疎遠になっていたとはいえ、中国にとってタンザニアは1960年代からの友好国だ。国内には毛沢東主導で建設されたタンザン鉄道が走っている。

 昨年11月の共産党総書記就任以来、毛沢東の継承者を自任して求心力アップを進める習氏は外遊先でも毛沢東の威光を利用し、アフリカ掌握の足掛かりとして御しやすいタンザニアを訪れた可能性がある。

 習氏は今回、貿易や金融、インフラ建設などに関する協力文書に署名。総予算100億ドル(約9500億円)に達するタンザニア東部のバガモヨ港の総合開発計画も支える方針だ。同港はアフリカ諸国と中国、中東、欧州を結ぶ拠点として期待されている。

 キクウェテ大統領との会談では、「主権や領土保全に関わる重大問題で継続して中国を支持する」との言葉を引き出した。習氏はこの後訪問する南アフリカ、コンゴ共和国でも、経済支援を武器に支持を求め、中国とアフリカの緊密ぶりをアピールするとみられる。南アでは新興5カ国(BRICS)首脳会議にも出席する。

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