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中国人集客へビザ手続き簡素化 英米などウェブで申請可能

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中国人集客へビザ手続き簡素化 英米などウェブで申請可能

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 中国人観光客の集客を促そうと、ビザ手続きの簡素化や申請料金の減額といった動きが各国に広がっている。

 駐中英国大使館によると、英国ビザの申請予約は今後、オンライン上で行うことが可能となる。そしてウェブ手続きの完了後、24時間以内に受け取る5つの候補日の中から、都合のよい日にちと時間を選択。決済はオンラインでも済ませることができるという。

 また、4月以降は、新基準(6カ月有効のマルチビザ)の訪問ビザが80ポンド(約1万2000円)で取得可能になった。英国国境局(UKBA)は夏の旅行シーズンを前にビザ業務の担当者を190人増員し、このうち150人を北京に派遣する予定という。

 さらに、英国ビザの申請時には、申請から受け取り日までの間、パスポートを申請者の手元に残すサービス(現時点では商用ビザに限定)も行われており、この間に他国ビザの申請手続きをすることもできるようになった。

 一方、駐中米国大使館でも、今月からビザ申請の新システムを導入。非移民ビザを申請する場合は、面接予約と決済がオンライン上で可能となり、ビザ取得後のパスポートも、大使館に出向かなくても申請者が選択した中信銀行の支店で受け取ることも可能だ。

 申請料金は160ドル(約1万5700円)で、面接までの待ち時間も従来の5日から2~4日に短縮されたという。

 韓国は今月末まで、仁川国際空港から第三国または済州島へ向かう中国人にビザを免除しているほか、首都圏内における48時間の滞在を許可するビザ免除制度を試験的に実施している。

 これを受け、中国の旅行会社が企画する「ソウルと済州島を巡るツアー」では、中国から済州島へ向かう途中、ソウルにビザなしで立ち寄るスケジュールが組まれており、行きは48時間、帰りは24時間滞在する内容となっている。

 このほか、中国南方航空(南航)とニュージーランド政府観光局の提携により、ニュージーランドビザの手続きも簡素化が実現。南航のマイレージカードである「明珠倶楽部カード」のゴールド会員かプラチナ会員であれば、財産証明書や就業証明書などの資料提出を免除されるようになった。

 南航によると、観光や親戚・友人の訪問、1年間の滞在時間が3カ月以内の商用滞在は訪問ビザの申請が可能で、ゴールド会員またはプラチナ会員の配偶者とその子供も同サービスの対象に含まれるという。(北京晩報=中国新聞社)

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