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海外情勢
インド、景気底打ち成長加速 今年度6.4%見通し
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インドの経済諮問委員会(PMEAC)は、同国の経済成長率が2013年度(13年4月~14年3月)に6.4%となり、12年度の5%から加速するとの見通しを明らかにした。現地紙タイムズ・オブ・インディアが報じた。
同委員会のランガラジャン委員長は記者会見で、外国からの直接投資(FDI)の自由化や迅速な事業認可など政府が昨年9月から主導してきた経済改革により、近い将来に7.5~8%の経済成長率を達成できると予想。「景気が底打ちし、経済は以前より速いペースで成長していく」とし、農業・製造業セクターの景気も上向く可能性が高いとの見方を示した。
昨年度の経済成長率は、同委員会が小幅ながら上方修正できると期待していたにもかかわらず下方修正され、過去10年で最低水準となる5%増に落ち込んだ。PMEACによる昨年8月時点の予想は6.7%増だった。
ランガラジャン委員長は「インドの投資収益率は非常に高い。投資事業をもっと迅速に実行できるようにすれば、短期間でも成長率をさらに伸ばすことができる」と今後の成長に楽観的な見方を示した。
一方、同委員長はインド政府が経常赤字を減らし、金融業の活性化を図るほか、投資事業の審査・承認をさらに迅速にする必要があると強調。またインフレによる下振れリスクについては「(石油など)政府の定める公定価格に改定すべきものが多い」と語った。
インド政府は昨年9月以降、砂糖生産の一部規制解除やディーゼル燃料統制価格の規制緩和、家庭用LPガス補助金の上限引き下げなど、「ビッグバン」と呼ばれる政治改革を進めてきた。大型投資案件の審査・承認を迅速に進めるため、内閣投資委員会も設置している。
PMEACは今年度の卸売物価指数上昇率を6%前後と予想し、経常赤字は国内総生産比で昨年度の5.1%から4.7%に減少する可能性が高いとみている。
PMEACの報告書によると、今年のモンスーン期(6~9月)は平年並みの雨量となる見込みで、農業生産は12年度の1.8%増から3.5%増に加速する見通しだ。また工業およびサービス業の成長率はそれぞれ4.9%増、7.7%増といずれも前年度から加速すると予想されている。(ニューデリー支局)