SankeiBiz for mobile

インド、薄型テレビ販売拡大 今年600万台見通し ブラウン管逆転も

ニュースカテゴリ:政策・市況の海外情勢

インド、薄型テレビ販売拡大 今年600万台見通し ブラウン管逆転も

更新

 インドの現地紙タイムズ・オブ・インディアによると、同国で薄型テレビの普及が進み、過去30年間にわたり家庭の主役だったブラウン管テレビは静かに退場しようとしている。

 大半の薄型テレビにはUSB接続端子やインターネット接続機能が搭載され、狭いスペースに設置できて壁掛けに対応したモデルも多い。ブラウン管テレビの減少と反比例するように、薄型テレビ販売台数の成長率は2桁の伸びを見せている。

 ソニー・インディアで営業責任者のスニル・ネイヤー氏は「ブラウン管テレビは過去のものだ」と言う。ソニーは約4年前にインドでのブラウン管テレビの販売を終了し、現在はLED(発光ダイオード)バックライト搭載の液晶テレビを中心とした薄型モデルを販売している。

 インドのテレビ市場で首位に立つ韓国サムスン電子も、すでにブラウン管テレビの製造を終了しており、韓国LG電子も終了する計画だ。

 2012年のインドのテレビ販売台数は推定1000万台で、そのうちブラウン管テレビが50%以上を占めたが、今年は40%まで減るとみられる。一方、薄型テレビの販売台数は、12年の440万~450万台から今年は550万~600万台に伸びる見通し。全体の市場規模は前年からほぼ横ばいとみられ、初めて薄型テレビがブラウン管テレビを逆転する可能性がある。

 インドの消費者をより薄くスタイリッシュなテレビへと駆り立てる要因は何か。業界参入企業によると、有料衛星放送や限定受信システムの導入によるテレビ放送のデジタル化、薄型パネルの低価格化が、躍進の原動力となっている。

 サムスン・インディアの幹部は「デジタル化がこの変化に大きく影響している。今や、アナログ式のブラウン管テレビは、デジタル放送の受信に必要な器具のセットトップボックスを付けなければ視聴できない。高精細(HD)チャンネルを提供している放送局も多い。放送の質が向上するにつれ、きれいな画像で視聴できるデジタルテレビのニーズが高まる」と述べた。(ニューデリー支局)

ランキング