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ベトナム輸出、携帯電話トップ サムスンが牽引、政府後押し

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ベトナム輸出、携帯電話トップ サムスンが牽引、政府後押し

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 ベトナムの携帯電話・部品の輸出額が今年は200億ドル(約2兆230億円)を超え、同国輸出品目でトップに躍り出る見込みだ。現地紙ベトナム・インベストメント・レビューが報じた。

 ベトナム商工省によると、携帯電話・部品の輸出額は2010年から急速に拡大し、11年には前年と比べて3倍の68億ドル、12年には127億ドルに達し、原油の輸出額を抜いて、同国輸出品目別で第2位となった。

 今年1~4月の携帯電話・部品輸出額は前年同期比97%の約59億ドルと加速、縫製業を抜いて、輸出品目別で首位に躍り出た。同期間の輸出相手国と金額の内訳は、トップがアラブ首長国連邦で10億2000万ドル、次いでドイツ(5億8500万ドル)、オーストリア(4億4300万ドル)、インド(3億8600万ドル)と続く。

 ベトナム電子産業協会によると、輸出品の98%にあたる製品は韓国サムスン電子、米インテル、日本のキヤノンなどの外資企業が製造している。

 なかでもサムスン電子の携帯電話などを含む総輸出額は昨年127億ドルに達した。日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、ベトナムの12年の合計輸出額は約1146億ドルで、同社の輸出額は、全体の約1割に相当する。

 サムスン電子は09年にベトナム進出。北部バクニン省の生産拠点で製造を開始して以来、同国の携帯電話をはじめとする電子機器産業を牽引(けんいん)してきた。

 ベトナム政府は、北部タングエン省で今年3月末に着工したサムスン電子の第2生産拠点で製造される製品に対し、生産開始から4年間は免税とするなどの優遇措置を発表。さらなる生産拡大を強力に後押ししている。

 今年末の稼働に伴い、サムスン電子のベトナムからの輸出額は今後、年間200億ドルに達する見込みだ。15年には同社が製造する携帯電話の半数がベトナム製となる予定。生産拠点の設置拡大により、サムスン電子に協力する電子部品各社もベトナムに集積することが見込まれ、雇用拡大など経済波及効果も大きいと期待されている。(シンガポール支局)

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