ニュースカテゴリ:政策・市況
海外情勢
韓国企業の「階層主義」浮き彫り 上司に必ず従う、個人より組織重視
更新
韓国政府は、産業界に創造的かつ革新的な考え方を吹き込むことにより、「創造経済」の実現を目指している。しかし実際に働いている人々が感じる同国の企業文化は、とても創造的なものとはいえない。韓国商工会議所が国内500人の労働者を対象に行った意識調査で、こんな傾向が明らかとなった。現地英字紙コリア・タイムズが報じた。
調査結果によると、米国のグーグルやフェイスブックなど創造性の高さで知られる世界的企業の企業文化を100点とした場合、労働者が採点した韓国企業の平均点は59.2点にとどまる。主に階層主義が点数の引き下げ要因となった。
企業規模が小さいほど点数が低い。点数が低い理由については、回答者の61.8%が階層主義的な企業文化や上司の意見に必ず従わなければならないことを挙げた。また、個人よりも組織を重んじる企業文化があるとの回答が45.3%にのぼる。
ある製鉄会社の社員は「上司が部下に命令する。それが当社ではすべてだ。仕事で自分の意見を言うような部下は生意気だと考える上司さえいる」と述べた。
「飲食の付き合いも頻繁にある。先約があると言っても、まったく考慮してもらえない。何より会社が重要なのだ。私は本気で転職を考えている」とも言う。
上司と対立したことがあると答えたのは68%以上で、その主な原因はコミュニケーション不足だ。また、社員の新しいアイデアを会社が受け入れないとの回答は約51%。会社側はアイデアを受け入れるとしているが、実際は単なる社交辞令だとの回答も4.8%あった。
また、技術開発やマーケティングに関し、自社の経営陣は外部の専門家や顧客の提案を取り入れているとの回答は14.1%にとどまっている。
同商工会議所の関係者は「新たな時代に適応すべく、あらゆる業界で『がむしゃらに働く』から『スマートに働く』という企業文化に変えていく必要がある。新たな時代に必要なのは、個人を尊重する企業文化だ」と述べた。(ソウル支局)