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パキスタン「箇所付け」苦慮 開発予算不足、連邦と州が再検討

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パキスタン「箇所付け」苦慮 開発予算不足、連邦と州が再検討

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 パキスタン政府は7月、6つの省による開発プログラムの資金として145億パキスタン(P)ルピー(約138億円)を拠出した。だが今年度(2013年7月~14年6月)の開発プログラム予算は合計5400億Pルピーで、その約2.7%分を確保できたに過ぎず、同国計画開発庁は開発予算の箇所付けに苦労している。現地英字紙エクスプレス・トリビューンが伝えた。

 7月の拠出金の約50%はパキスタン原子力委員会(PAEC)に割り当てられた。また、鉄道省、地震復興庁、法務・議会問題省、内務省などの要求分も一部ながら認められた。

 パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML-N)による同国政権は、開発需要に応えるため、13年度に5400億Pルピーの開発予算を組んだ。うち4250億Pルピーは計画開発庁で、1150億Pルピーは政府による新規事業として使途を決定する。

 一方、公共セクター開発プログラム(PSDP)が地方の意見を取り入れずに決定されたとして各州から反対意見が出され、連邦政府と各州は現在、開発予算の優先順位の再検討を進めている。

 シャリフ首相は6月初め、開発プログラムの優先順位を修正するための委員会を設置したが、7月末の期限までに意見がまとまらなかった。同委員会によると、修正作業の完了は早くとも9月以降になる見通しだ。

 計画開発庁の資料によると、7月に拠出された145億Pルピーのうち73億PルピーがPAECに割り当てられた。この資金の中から、68億Pルピーをチャシュマ原子力発電所の3号炉と4号炉の建設に、1億3200万Pルピーをカラチ原子力発電所の建設用地の買収に回すという。

 計画開発庁の報道官は、7月の拠出が低調だったことを受けて、8月には拠出額が増大するとの見通しを示した。また、現在進行中のPSDPの優先順位の再検討作業については、拠出額に大きく影響することはないと説明した。(ニューデリー支局)

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