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海外情勢
タイ、コスト削減で高速鉄道計画見直し 時速250キロ以下に抑制
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タイ政府は策定済みの高速鉄道計画を修正する。同計画は政府が予定している総額2兆バーツ(約6兆2600億円)規模のインフラ整備計画の目玉として注目を集めていたが、国内景気の減速を受けて高コストの高速鉄道建設に批判が強まっていた。修正後の計画では最高速度を時速250キロ以下に抑えることでコスト削減を図る。現地紙バンコク・ポストが報じた。
同国の高速鉄道計画は首都バンコクと北部ノンカイ県、同チェンマイ県、中部ホアヒン郡、中部ラヨーン県をそれぞれ結ぶ4路線からなり、すべての路線が速度低減の対象となる。また、線路は中国、欧州で使用している幅1.435メートルの標準軌を採用し、将来的な接続を目指す方向だ。
現在、中国は欧州への鉄道乗り入れを目指してトルコと鉄道建設を交渉中。これが実現すれば、タイもバンコク-ノンカイ線から中国を経由してドイツのハンブルクまでの貨物移動が可能になるという。
中国の鉄道計画によると、タイから欧州までの貨物移動が15日間で可能となり、現在の船便による45日間から大幅に短縮される。専門家は半導体などタイの製造業が受ける恩恵は大きいとし、経済成長加速のためにも鉄道開発は断念できないと分析している。(シンガポール支局)