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シンガポール 出生数、今年もハイペース 子育て支援策奏功

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シンガポール 出生数、今年もハイペース 子育て支援策奏功

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 シンガポールで出生数の増加傾向が続いている。昨年は辰年に当たり縁起がよいとされることから出産ブームが起きたが、今年も昨年同様の出生数が見込まれる。現地紙トゥデイなどが報じた。

 同国の年間出生数は、2010年が約3万8000人、11年が約3万9600人で、辰年の12年は約4万2600人だった。今年上期(1~6月期)の出生数は1万9569人で、前年同期の2万59人とほぼ並び、昨年に匹敵するペースを維持している。

 同国政府は少子化対策として今年1月、23億シンガポール(S)ドル(約1805億円)を充て、第2子までの出産手当を2000Sドル引き上げて6000Sドルとすることや、男性の産後休暇制度の導入、子供の医療費の補助など出産・子育て支援策の強化を打ち出していた。

 シンガポール国立大学の社会学者は「政府が子育て支援策に乗り出さなければ、出生数は減少していただろう」とし、施策が奏功していると述べた。

 一方、「子供が多いシンガポール社会」を目指す団体のアイラブチルドレンは、支援策は不十分で、特に中小企業では労働力不足から育児休暇を取得しにくい状況だと指摘。企業側に従業員の声を取り入れ、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を推進するよう求めた。

 シンガポールでは、合計特殊出生率(女性1人当たりの生涯出産人数の平均値)が1976年は2.1人だったが、その後は少子化が進み、2011年には1.2人と世界最低水準だった。12年には1.29人に回復したが、政府は移民に頼らない人口維持のためにも1.4~1.5人を目標としている。(シンガポール支局)

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