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豚肉を牛肉に偽装、製造拠点摘発 「一般人では見分けつかない」巧妙さ

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豚肉を牛肉に偽装、製造拠点摘発 「一般人では見分けつかない」巧妙さ

配信元:中国新聞

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 陝西省西安市で今年最大規模の牛肉偽装事件が発覚し、同市雁塔区の公安局が6カ所の製造拠点を摘発した。逮捕者は45人に上り、現場で押収した偽装牛肉は1万7500キロ余りに達していたという。

 同局は9月初め、「区内の朱雀卸市場で豚肉を牛肉と偽って販売している店がある」との一般通報を受け、詳しい捜査を開始した。

 同省公安庁や同市公安局も事件に強い関心を寄せる中、同区委員会と区政府が、専門チームを組織して、捜査に入った。

 1週間にわたる捜査の結果、同局は製造拠点として、同区杜城村の4カ所、高家堡の2カ所を摘発するに至った。偽装は家族ぐるみで行われ、明け方の午前3時前後から加工作業を始め、同5時前後には朱雀卸市場に商品を出荷して、偽装肉を販売していた。

 本紙(西安晩報)記者が、杜城村にあった製造拠点の1つを警察当局者と訪れると、犯行現場となる違法に設置された医療施設内には、二重の鉄扉で閉ざされた隔離空間があり、内部は鼻をつくような異臭が充満していた。

 擬装用に搬入された豚肉はすべて、施設内にある10平方メートル余りの冷蔵庫内で保管されていたという。

 身柄拘束された施設の責任者は公安当局の取り調べに対し、「安い肉を必要とする人のために、豚肉を牛肉と偽って販売していた」と供述しており、ここで加工された豚肉は、すべて市場内の牛肉コーナーで販売されていたことが明らかになっている。

 同局によると、摘発された製造拠点の責任者は、全員が河南省許昌市の出身で、同省の焦作市や商丘市などから、500グラム当たり12元(約191円)で冷凍豚肉を仕入れていた。

 解凍された豚肉は、コンクリートミキサーのような機械で加工され、「一般人では見分けがつかないほど牛肉に似せることが可能だった」(被疑者の1人)という。加工された偽装牛肉は500グラム当たり25~33元で販売されていた。

 さらに現場では、工業塩を含む複数の添加剤も発見されており、多量に摂取すると、意識不明の重体や死に至る可能性もあるという硝酸ナトリウムも見つかっている。

 このほか、6カ所の製造拠点が所持していた生産許可証や検査報告書も他社のものだったことが判明しており、操業が3年を超えていた製造拠点もあったことが分かった。

 偽装牛肉の卸市場への供給量は6カ所の合計で1日2000キロ以上にも達していたという。(西安晩報=中国新聞社)

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