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ノーベル平和賞、オランダの化学兵器禁止機関が受賞

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ノーベル平和賞、オランダの化学兵器禁止機関が受賞

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 【ロンドン=内藤泰朗】ノルウェーのノーベル賞委員会は11日、2013年のノーベル平和賞を、世界各国で化学兵器の廃棄計画を進める化学兵器禁止機関(OPCW、本部オランダ・ハーグ)に授与すると発表した。内戦下のシリアで化学兵器を迅速に全廃するという前例のない課題に挑み始めたばかりのOPCWを後押しする狙いがある。

 ノーベル賞委員会は授賞理由について「最近、シリアで化学兵器が使用された事実は、化学兵器全廃への努力が必要であることを示した。OPCWの活動を評価することで、(委員会も)化学兵器全廃に貢献したい」と語った。

 同委員会はまた、決められた期限までの化学兵器廃棄を順守していないとして米国とロシアを名指しで批判した。

 シリアでは今年8月、化学兵器のサリンが使われて市民ら1400人以上が死亡。米国によるシリアのアサド政権への武力行使の可能性が高まったが、9月に米露は2014年前半までのシリアの化学兵器全廃で合意、軍事介入は回避された。

 シリアは今月14日に化学兵器禁止条約の190番目の加盟国となる予定だが、国連安全保障理事会決議で義務づけられた化学兵器全廃計画が予定通りに進むか否かには懐疑的な見方も出ている。

 授賞式は、12月10日にノルウェーの首都オスロで行われ、賞金800万スウェーデンクローナ(約1億2千万円)が贈られる。

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