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海外情勢
【データで読む】中国減速 輸出依存の各国に影
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2000年以降の東アジアと東南アジア各国は、貿易を通じた国際分業により相互に関係が深まり、巨大な生産拠点となった。中国からの欧米向け輸出の伸びと中国自体の成長を原動力として、飛躍的な成長を遂げた。
ただ、こうした輸出に大きく依存してきた成長パターンが、足元では裏目に出ている。現在、東アジアと東南アジアの国・地域経済は減速傾向だが、これはリーマン・ショック後の欧米の低成長に加え、中国経済の減速の影響を受けているからだ。
中でも貿易依存度の高い国・地域では経済の減速度合いが大きく、特に中国との貿易依存度が高い台湾や韓国の落ち込みは深い。一方で、貿易依存度の比較的低いインドネシアやフィリピンでは比較的堅調に推移している。
持続的な成長に向け、輸出依存度の高い国にとっては内需拡大が今後の課題となる。(編集協力=日本政策投資銀行)