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インドで寿司食いねえ ユニークメニューに歓声 日本食普及イベント

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インドで寿司食いねえ ユニークメニューに歓声 日本食普及イベント

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 【ニューデリー=岩田智雄】インドの首都ニューデリーで17日、日本食の普及を図るイベントが行われ、すしを握る実演やインドの料理学校の生徒による創作日本料理が披露された。

 インドで日本食ファンを増やそうと在インド日本大使館が開いた。シンガポールで日本食学校を開いている「東京すしアカデミー・シンガポール」の首席講師、浅野淳一さん(47)が料理学校の生徒約200人に「日本食には、おもてなしの心と修行、経験が大事だ。お客さま一人一人に楽しんでもらうことを考えている」と日本食を作る心構えを説き、すしの握り方を解説した。

 料理学校の生徒はこの後、自ら考案したインド風日本食をスライドで紹介し、「アボカド、天ぷらまきリンゴソース味」「チョコレート、ココナツソースのナッツすし」「マグロとエビのタルタルソースカレー味ご飯」といったユニークな料理に歓声が上がった。

 この日のイベントを前に生徒らに日本食を指導した浅野さんは「少ない食材で自分たちでメニューを考える姿勢に感心した。説明を聞く目の力がすごい。日本の子供とは違う。生徒のオリジナル・メニューから私もヒントを得た」と新興国のインドの生徒の熱心さに驚いていた。

 東京すしアカデミー・シンガポールの堀口富(とむ)社長は「日本ではシェフの仕事は過当競争になっている。しかしインドに来て、ものすごく大きな市場を感じた。これまでうっかり見落としていた」と話していた。

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