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一瞬の輝き…堕ちた美女たち ミスコン優勝者の「末路」
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米ユタ州リバートンのミスコンテスト優勝者、ケンドラ・マッケンジー・ギルさん。8月に爆弾魔として逮捕された=2013年9月(AP) 米ユタ州リバートンで今年夏、同市のミスコンテスト(ミスコン)優勝者が“爆弾魔”として逮捕された。友人らと手製の爆弾を街中に投げて回ったのだという。美しさを競うミスコンは人間性そのものが問われるわけではないが、女性の行為は、若気の至りというにはいかにも軽率だった。このほかにも、麻薬に溺れ、中毒患者になったミス・ロシアや、麻薬組織との“暗い繋(つな)がり”が指摘されるメキシコのミスコン優勝者たち…。堕(お)ちた美女たちの姿から学ぶものはあるか。
米ハフィントンポストやAP通信などによると、米ユタ州リバートンで今年8月、同市のミスコン優勝者で18歳のケンドラ・マッケンジー・ギルさんが爆弾装置所有などの容疑で逮捕された。
くっきりとした端正な顔立ちとすらりとした体つき。法廷に立ったギルさんはまさに美女そのものだ。6月に行われたミスコンでは数年間磨いたピアノを披露し優勝。2千ドル(約20万円)の奨学金も得たという。
同紙などによると、8月2日、住民から「爆発音がした」との通報を受けた警察当局が捜査したところ、家庭用薬品やアルミニウム、ペットボトルなどを使った手製の爆弾の破片を見つけた。ギルさんと友人3人は、車で市内を巡回し、車両から手製のペットボトル爆弾を投げて楽しんでいた。逮捕後の警察当局の調べに対し、こう供述している。
「自分がしたことについて何も考えていなかった。ただ、いたずらのつもりで、誰も傷つける気はなかった。愚かな行為だった」
最高で懲役15年が科せられる可能性があったが、過去に犯罪歴がなく、死傷者も出ておらず、友人らからの減刑の嘆願などもあり、結局、200時間の社会奉仕と罰金500ドル(5万円)を支払うことで司法取引が成立。ただ、いたずらだけで済まされていいはずはない。
検察官は「なぜこんなことをしたのか、われわれにも理由が分からないが、10代のいたずらを超えた行為だ」と指摘。当局の火災担当官は「ひとつ間違えれば死者がでるような悪質な行為だ」などと断じた。
リバートンでの事件のような“若気の至り”が常態化してしまった女性もいる。
1998年のミス・ロシアに輝いたアンナ・マローバ被告だ。
ロイター通信によると、マローバ被告は今年4月、盗んだ処方箋を使って鎮痛剤などの薬物を不正に入手したとして、モデルとして働くために居住する米国で起訴された。2010年にも同様の容疑で起訴されたという。
被告はロシアでは医師としての教育を受けたというが、当然だが、クスリ欲しさに処方箋を盗む行為は犯罪だ。薬物依存治療を受けてリハビリに取り組んでいるというものの、かつての栄光と比べると、いかにも堕ちた感が強い。
さらに悲惨な結末を迎えた女性もいる。
舞台はメキシコ。2012年11月のこと。北部シナロア州のミスコンで優勝したマリア・スサナ・フロレス・ガメスさん=当時(22)=が麻薬組織と警察との銃撃戦に巻き込まれて死亡した。
フランス通信(AFP)によると、ガメスさんは麻薬組織に所属していた男と交際しており、銃撃戦の際、この男の車から拳銃を手に出てきたところを撃たれた。「人間の盾」にされたとみられている。
AFPは、ミスコンの優勝者には高級ブランド品や宝石などの“誘惑”に負け、資金力のある麻薬組織の幹部らと付き合うケースが多いと伝えている。さらに、麻薬組織に関連した本を執筆した作家の声を紹介し、麻薬組織は危険だが、女性にとって、金持ちになれる機会だし、組織が持つ権力も魅力だなどと分析。この作家は「贅沢(ぜいたく)な生活に慣れ、危険を顧みなくなっていく。一瞬でも優雅な人生を生きたがる」と指摘している。
華やかな舞台に立ち、栄誉を勝ち取ったことで人生は終わりではない。むしろ、その後の人生のほうが長く、苦しいイバラの道だ。とくにその美貌で栄冠を得た女性にとっては、目の前に現れたカネと権力、名誉欲が正常な思考を狂わせる。優勝後に相当な覚悟と意識がなければ、悲惨な結末へと堕ちてしまう…。
大学や自治体など、関西でもさまざまな形でミスコンテストが行われている。世界の美女たちの転落ぶりは、その出場者や優勝者たちへの“警告”でもある。