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尖閣対立に有識者ら「不戦の誓い」 北京コンセンサス発表
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【北京=川越一】日本と中国の有識者らが日中間の課題について話し合うシンポジウム「東京-北京フォーラム」は27日、北京市内で全体会議を行い、「不戦の誓い」などを盛り込んだ「北京コンセンサス」を発表して閉幕した。
コンセンサスは、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺海域で懸念される偶発的な衝突を念頭に、「両国はどんな理由があっても、どんな対立や課題においても、その解決を軍事的手段に求めるべきではない。戦争に道を開く行動を選んではならない」と訴えた。
さらに、長期的な危機管理メカニズムの構築を日中両政府に要求。「歴史の事実を客観的に受け止め、歴史から教訓をくみ取ることは、日中関係が発展する上での共通基盤だ」と歴史問題にも言及した。
一方、特別講演を行った福田康夫元首相は、戦後、経済成長を遂げた日本の企業が「自社の利益だけで事業経営しようとしても必ず行き詰まる」との考え方を有していたと説明。その上で、「国家も同じ。同じ理念を持って国家運営をしていかないと、世界でつま弾きにされる」と述べた。
福田氏は「規模の拡大のみを追求する国造りは維持できないし、続けようとするのは不適切」とも発言。日本を例に持論を展開したが、尖閣諸島や歴史問題について一方的な主張を繰り返し、軍備拡張、海洋進出を加速する中国政府に対する“警鐘”とも受け取れる。