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海外情勢
北京へ石炭由来の代替天然ガス供給 パイプライン完成、需給安定期待
配信元:中国新聞
更新北京では今冬、内モンゴル自治区から送られてくる石炭由来の代替天然ガス(SNG)が熱供給や発電に使用される。9月末、そのパイプラインや付属設備が完成した。今後は天然ガスの供給不足が解消されるうえ、これまで陝西省だけに頼っていた供給ルートが分散され、供給の安定化が期待されている。
北京に天然ガスを送るパイプラインは現在、陝京第1、第2、第3ライン(陝西-北京)の3本。2012年、北京への天然ガス供給量は84億立方メートルだったが、北京市第12次5カ年計画(11~15年)では、15年には180億立方メートル、20年には280億立方メートルの消費を見込んでおり、これまでの供給ルートでは需要に対応できないという問題があった。
そこで、中国大唐集団が国内初の大型石炭SNGモデル事業を計画。傘下の大唐能源化工と北京燃気集団が共同出資して、内モンゴル自治区赤峰市ヘシグテン旗にSNGプラントを建設した。同自治区のシリンホト市に埋蔵された褐炭をガス化し、全長300キロ余りのパイプラインで北京まで送る。
今年末までに、毎時20万立方メートルのSNGを北京に送れるようになり、来年には毎時40万立方メートル、年間供給量40億立方メートルが実現する見通しだ。
北京燃気・大唐石炭SNG事業部の段衛東マネジャーは「SNGの熱量や成分は天然ガスとほとんど同じで、一般ユーザーには違いがわからないうえ、北京で、陝西からきた通常の天然ガスと混ぜたうえでガス管網に送る」と説明する。
段マネジャーによると、においがほとんどないため安全性を考慮して人工的ににおいをつけるという点も、通常の天然ガスと同じだという。ガス漏れの際に発覚しやすくするためだ。
価格については、通常の天然ガスに比べてコストがかかるが、ガス価格は政府の管理下にあるため、すぐに値上げということにはならないという。
北京市内には、天然ガスを燃料とする熱電併給プラントが近年、新たに4カ所建設されている。
段マネジャーによれば、昨年から稼働した東南と西南のプラントは、それぞれ年間8億~9億立方メートルの天然ガスが必要で、今年稼働した西北プラントは25億立方メートルを消費。来年稼働予定の東北プラントは15億立方メートルを消費するという。
中国各地で天然ガスの需要が拡大する中、北京も天然ガスの確保が課題となっていたが、SNG事業の完成後は安定供給が見込めそうだ。(新京報=中国新聞社)