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パキスタン、ビスケット市場が急成長 消費者所得増、配送網充実

ニュースカテゴリ:政策・市況の海外情勢

パキスタン、ビスケット市場が急成長 消費者所得増、配送網充実

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 パキスタンのビスケット市場が消費者の所得増や配送網の充実などが要因で急成長している。10月には米食品大手モンデリーズ・インターナショナルと提携する地場大手が世界的ブランド「オレオ」の現地生産を開始。今後は市場でのシェア争いも激しさを増していきそうだ。現地英字紙エクスプレス・トリビューンが報じた。

 昨年度(2012年7月~13年6月)の同国ビスケット市場上位2社の売り上げは、最大手でシェア4割を握るイングリッシュ・ビスキッツ・マニュファクチュアズ(EBM)が前年比30%増の160億パキスタン(P)ルピー(約148億円)、2位でシェア3割のコンチネンタル・ビスキッツ(CBL)が同15%増の73億Pルピーだった。

 専門家は市場拡大について、所得増や配送網の充実といった要因のほかに、包装技術の向上で商品の多様化が進んだ影響も大きいと分析する。内容量を減らした小さなパッケージを低価格帯商品として提供することで、大手のブランド商品の購買層が拡大したとの見解だ。

 パキスタンのビスケット市場では、1965年創業のEBMがいち早く需要を開拓した先駆者の強みを生かして首位を堅持しているが、84年に創業した後発のCBLがフランスのビスケットブランド「LU」の展開などで勢力を拡大。現在は2強を形成している。

 こうしたなか、今年10月にCBLが提携先のモンデリーズと協力し、11億Pルピーを投じて南部サッカルの工場に「オレオ」の製造ラインを新設した。これまで輸入販売のみだったオレオの価格は、現地生産によって1枚あたり6.35Pルピーから3.35Pルピーに下がることとなり、知名度を生かした売り上げ増に期待がかかる。

 モンデリーズ幹部は「6年かけてパキスタンでのビスケット事業を育ててきた。オレオの現地生産開始はCBLとの良好な関係を示す大きな一歩だ」と述べ、今後の展開に自信をのぞかせた。(ニューデリー支局)

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