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フィリピンのビジネス環境大幅改善 破綻処理手続きの容易度など順位上昇

ニュースカテゴリ:政策・市況の海外情勢

フィリピンのビジネス環境大幅改善 破綻処理手続きの容易度など順位上昇

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 フィリピンのビジネス環境が格段に改善している。世界銀行が発表する各国・地域のビジネスのしやすさを示すランキングの最新版で、フィリピンは昨年の138位から、今年は108位に急上昇。今年の調査対象の189カ国・地域のうち、最も順位を上げている。現地紙インクワイアラーが報じた。

 世界銀行の「ビジネス環境の現状」報告は毎年発表され、会社設立や資金調達、契約執行など10の指標をもとに、各国・地域のビジネス環境を順位付けする。

 フィリピンは昨年の同報告と比べて10の指標のうち7指標で順位が上昇。なかでも高い評価を得た指標は破綻処理手続きの容易度で、昨年の165位から100位。また、輸入手続きに関する時間や費用に関しても、昨年の53位から42位に順位を上げた。

 フィリピン国家競争力評議会のギレルモ・ルス議長は「アキノ政権になった2010年以降、財政再建や破綻処理に関する法律の制定により、煩雑な手続きの簡素化や電子取引の導入などの面でビジネス環境が向上した」と分析。向こう2~3年で、さらに25カ国・地域を追い抜くことができるだろうと期待を示した。

 一方、順位を落としている指標もある。会社設立の容易度に関しては、昨年の161位から170位に下降。また、契約執行は111位から114位、投資家の保護は昨年と変わらず128位となっている。

 在フィリピン米国商工会議所のシニア・アドバイザーは「フィリピンは躍進を遂げているが、総合順位は3桁台でまだ世界的な評価は低い。ビジネス環境改善に向けた改革を実行するには強いリーダーシップが必要」と指摘している。(シンガポール支局)

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