SankeiBiz for mobile

東京五輪 外国人にも過ごしやすい環境を

記事詳細

東京五輪 外国人にも過ごしやすい環境を

更新

 50年前の東京五輪のレガシー(遺産)と言えば、東海道新幹線、首都高速道路、そして環状7号線の3つだろう。東京を中心に日本の高度経済成長を支えた最も重要な交通インフラである。戦後、東京では幹線道路網などを整備する戦災復興都市計画を策定したものの、連合国軍司令部(GHQ)に認められず、実行できなかったといわれる。この時には所沢や入間などの米軍基地を結ぶ国道16号線と、横田基地と日比谷のGHQ本部を結ぶ五日市街道を整備しただけに止まった。

 「東京の戦災復興は、64年の東京五輪の時に行われたと言って過言ではない」(青山●明大教授)

 もともと未整備だった交通インフラが一気に高度化されれば、その経済効果が大きかったのも当然である。東京五輪のレガシーが日本に高度経済成長をもたらしたとの思いが日本人の心に強く刻まれたのは確かだ。2020年の東京五輪でも経済効果に対する期待が大きいのはそのためだろう。

 では、20年東京五輪のレガシーとして、何を考えるべきか。開催決定前から建設が始まっている環状2号線や首都高中央環状線以外にも新たなインフラ整備を求める声はある。世界の都市総合ランキングを発表している森記念財団の都市戦略研究所では、海外からの交通アクセス改善が鍵を握るとしている。

 一方で、外国人観光客が旅行中に最も困ったことの第1位は無料の公衆Wi-Fi(ワイファイ)スポットが少ないことだ。日本人にも外国人にも過ごしやすい都市環境を整えることが大事。重要なのは、50年後に評価されるような都市づくりを目指すことだ。

 ●=にんべんに分の刀を月に

ランキング