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【首相施政方針演説】 安倍政権「岩盤」規制どう打破する? 成否はアベノミクスの行方を左右

ニュースカテゴリ:政策・市況の国内

【首相施政方針演説】 安倍政権「岩盤」規制どう打破する? 成否はアベノミクスの行方を左右

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衆院本会議で施政方針演説する安倍晋三首相=24日午後、国会・衆院本会議場(酒巻俊介撮影)  安倍晋三首相の施政方針演説では、成長戦略の断行への強い決意も示された。4月の消費税増税による痛みを乗り越え、景気を本格的な回復軌道に乗せるには、どこまで効果的な成長戦略を実行できるかが鍵を握る。その前に横たわるのが、首相が「岩盤」と表現した各種規制とそこに付随する既得権益だ。(本田誠)

 首相は演説で「企業の収益を雇用の拡大や所得の上昇につなげる。それが消費の増加を通じて、さらなる景気回復につながる」と訴えた。この「経済の好循環」を実現するために、どうしても必要なのが「規制改革をはじめ、成長戦略を進化させ、力強く踏み出す」ことだ。

 政権の経済政策「アベノミクス」は、大胆な金融緩和を第1の矢、機動的な財政運営を第2の矢とし、それらの効果で日本経済は上向き始めた。あとは、企業の競争力強化を後押しし、投資を喚起する第3の矢、成長戦略が成功すれば、好循環の前提となる継続的な企業収益の改善に結びつけられる。

 施政方針演説で、首相はその具体策を提示した。地域を限定して規制緩和を進める国家戦略特区の対象地域を3月中に選定▽復興特別法人税の1年前倒し廃止▽米国立衛生研究所(NIH)を手本にした「日本版NIH」の創設-などだ。コメの生産調整(減反)廃止など農政の大改革に取り組むことも訴えた。

 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉についても「米国とともに、交渉をリードし、国益にかなう最善の判断をする」と意欲を見せた。

 政府は24日、当面3年間を「集中改革期間」と位置づける成長戦略の実行計画を閣議決定した。

 ただ、昨年6月にまとめた現在の成長戦略は、医療や農業、雇用など業界団体や族議員の抵抗の強い分野の規制緩和と法人実効税率の引き下げに関し踏み込み不足が指摘された。いずれも成長戦略の本丸とされ、政府は今年6月の改定に向け検討中だ。反対を抑え、どう成果を上げるか。その成否はアベノミクスの行方を大きく左右する。

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