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九州・山口でも改憲機運に高まり 各地でシンポ・講演会
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東京・平河町で開かれた改憲派の集会=3日午後 5月3日、日本国憲法施行から67年を迎えた。中国は海洋覇権拡大の動きをますます活発化させ、北朝鮮も核開発を続行するなど、東アジア情勢が緊迫の度合いを増す中、日本国憲法はもはや「占領下の負の遺産」と化した。憲法改正を政治課題として正面に据える安倍晋三首相の登場により、九州・山口の各地で改憲の機運はかつてなく高まりつつある。一方、護憲勢力の抵抗も激しさを増している。
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日本会議福岡は3日、第14回憲法講演会を福岡市中央区の福岡国際ホールで開いた。松尾新吾会長(九州電力相談役)が「憲法制定の経緯を知れば知るほど改正しなければ日本の未来はないとの思いを強めている」とあいさつすると、参加者約500人から大きな拍手がわいた。
この後、「国民の憲法」起草委員長で杏林大名誉教授の田久保忠衛氏が「わが国を取り巻く厳しい国際情勢」と題して講演。「早く憲法改正して強い国になり、米国と強い同盟関係を結ぶことがアジアの安全につながる。日本は最低限の覚悟を持った普通の国になるべきだ」と訴えた。
田久保氏は、中国の軍事的脅威が増す中、オバマ米大統領が戦争を恐れ、中国の唱える「新型大国関係」を認めていると批判。「新型大国関係が進み、中国が米国の脅威でなくなれば、日米同盟は弱まる。日本の平和を守ってきたのは9条ではなく日米安保条約だったが、われわれは腹をくくらねばならない。今度こそ絶好のチャンスを逃してはならない」と述べた。
日本会議熊本は3日、熊本市中央区の熊本県民交流館パレアホールで「第15回憲法シンポジウム~日本が危ない! 憲法改正なくして日本の安全は守られない」を開き、約450人が参加した。
講師に招かれた日本ウイグル協会会長のイリハム・マハムティ氏は、中国政府によるウイグル人弾圧の実態を切々と訴え、「民族浄化の名の下で大量の漢民族が流入し、天然ガスなどの資源が強奪されている。日本人は現実を受け止め、国を守るために何をなすべきか考えることが責務だ」と語った。
防衛ジャーナリストで拓殖大日本文化研究所客員教授の潮匡人氏は「集団的自衛権というハードルを解決する時期にきている。憲法解釈変更ではなく改憲が必要だ。自衛隊を軍隊と明記し、有事の際に(敵国の)軍事施設を攻撃できるまともな国を目指すべきだ。まず集団的自衛権の壁を突破できなければ、その先に希望はない」と述べた。
日本会議鹿児島は「新たな憲法の制定を! 鹿児島県民の集い」を県市町村自治会館で開いた。NHK経営委員で埼玉大名誉教授の長谷川三千子氏は「近代成文憲法は国の最高の力である『主権』をもって制定されるものであり、無主権下でできた憲法に効力はない。平和は十分な戦力を持ち、それを抑制する思想を養ってこそ達成できる」と述べた。
自らの主張に「不偏不党を求める放送法に反する」との批判があることについては「あくまでも事実を伝えることが放送法の柱。改憲は特定の党のオピニオンではないし、現行憲法の誤りという事実はこれからも伝えていく」と語った。
日本青年会議所山口ブロック協議会は2日夜、山口県周南市の新南陽ふれあいセンターで、江島潔参議院議員と福田達也・東亜大准教授をパネリストに招き、討論会を行った。
江島氏は、現行憲法を「メイド・イン・ジャパンではなく『日本』というものが欠落しており、意味もわかりにくい。改憲論議は遅すぎるくらいだ。欧米他国は何度も改正している。北朝鮮、中国の挑発など時代は変化しており、時代に対応するべく憲法を改正すべきだ」と述べた。福田氏は「私自身も高校までは憲法を勉強したとはいえないが、若いうちから国家の基本理念である憲法を学ぶ必要がある」と語った。
主催者は県内の高校生232人を対象にアンケートを実施した。「憲法を読んだことがあるか」という問いに「全文を読んだことがある」はわずか2%。「前文と代表的な条文だけ」が63%、「まったくない」が12%だった。「疑問に思っていることは何か」という問いには「戦争が起きそうで怖い」「北朝鮮のミサイルが怖い」「米軍基地について知りたい」などの声が寄せられた。
日本会議佐賀県本部は、佐賀市民会館に日本政策研究センター代表の伊藤哲夫氏を招き、講演会を開いた。日本会議長崎も「憲法フォーラム第4回長崎集会」を長崎市のホテルニュータンダで開き、東京で行われたジャーナリストの櫻井よしこ氏、作家の百田尚樹氏らの公開憲法フォーラムをライブ中継した。