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税収、見積額より1.6兆円上ぶれ 13年度 リーマン・ショック後で最大

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税収、見積額より1.6兆円上ぶれ 13年度 リーマン・ショック後で最大

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 財務省は3日、2013年度一般会計決算概要を発表した。税収は13年度補正予算の見積額を1兆5989億円上回る46兆9529億円となり、借金に当たる新規国債発行額を2年ぶりに上回った。税収規模はリーマン・ショックで落ち込んだ08年度以降で最大。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」効果で法人税や所得税が増えたことが貢献した。経済界などでは税収上ぶれ分を法人税減税に充てるよう求める声もあり、年末の税制改正協議に向け大きな論点となりそうだ。

 税収は12年度に比べ3兆215億円増え、4年連続で増加。新規国債発行額は見積額より2兆75億円少ない43兆4545億円となり、結果的に税収が国債発行額を3兆5000億円上回った。

 税収の内訳は法人税が見積額より4287億円多い10兆4937億円。所得税も株式の優遇税制が終了する前の駆け込み売却などで7458億円増の15兆5308億円となった。消費税は10兆8293億円で8年ぶりに最高を更新した。

 日銀納付金などの税外収入は6230億円増の4兆7949億円で、歳出の不用額は1兆6630億円。この結果、税収の一部を地方交付税交付金に追加配分しても、剰余金は1兆4493億円を確保した。

 剰余金は半分以上が国債償還に充てられる方向だが、13年度の税収が見積もりを上回ったことで、政府が来年度から実施する法人税減税の財源に充てるべきだとする意見が強まる可能性もある。財務省によれば、今回上ぶれた税収約1兆6000億円のうち1兆円分は、消費税率引き上げ前の酒やたばこの駆け込み需要などの特殊要因で、26年度以降は効果が剥落すると分析。

 このため、円安進展などを受けた残る6000億円分の上ぶれ分の取り扱いが焦点となる。経団連や甘利明経済再生担当相は、アベノミクスに伴う成長の果実として税収回復分の一部を法人税減税の代替財源に充てるよう求めており、主張が勢いづくのは必至。ただ、自民党税制調査会や財務省は「税収増は一過性」として、増税による安定財源を強く求めており、具体策を決める年末まで駆け引きが続く見通しだ。

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