ニュースカテゴリ:政策・市況
国内
6月有効求人1.10倍の高水準 完全失業率は10カ月ぶり悪化
更新
厚生労働省が29日発表した6月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.01ポイント上昇し、1.10倍だった。改善は19カ月連続で、1992年6月以来、22年ぶりの高水準となった。一方、総務省が同日発表した6月の完全失業率(同)は3.7%と10カ月ぶりに悪化。新たな求職者が増えたことが影響した。
有効求人倍率は、ハローワークを通じて仕事を探している人1人当たりの企業からの求人数を示す。6月に受け付けた新規求人数は、前年同月比8.1%増えた。
製造業が14.2%増、医療・福祉が15.3%増と主要11業種のうち10業種で求人が増加。厚労省は「政策で産業活動が活発化し、求人が着実に増えている」(生田正之職業安定局長)とみる。
正社員の有効求人倍率(同)も0.01ポイント上昇の0.68倍と、3カ月連続で過去最高を更新。非正規社員で先行した人手不足が、正社員に波及しつつある。
6月の完全失業率(同)は前月から0.2ポイント悪化した。完全失業者数は11万人増加し、このうち転職などによる自発的な離職が3万人、新たに求職している人が3万人増えた。就業者数は男性が20万人減少した一方、女性が20万人増えた。
景気回復に伴い、転職活動が活発になったり、専業主婦などが働き口を求めたりして完全失業者が増えたことが失業率を押し上げたもよう。
総務省は「雇用情勢は引き続き持ち直しの傾向が続いている」とみている。