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米国の金融政策が正常化へ 量的緩和終了、次の焦点は利上げ時期
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【ワシントン=小雲規生】米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和政策の終了に踏み切った背景には失業率が5%台にまで下がるなど雇用の改善が一定程度進んだとの判断がある。また2008年以降の量的緩和政策で市場に流れ込んだ資金が金融市場のゆがみを生んでいるとの指摘もあり、米国は金融政策の正常化に向かって一歩を踏み出した形だ。今後は利上げ開始時期が焦点で、イエレン議長は引き続き難しい判断を迫られることになる。
「雇用情勢の判断が上方修正されたのは驚きだ」。米国の市場関係者からはFRBの声明について意外性を指摘する声が上がった。
イエレン氏はこれまで長期失業者や職探しを諦めるケースの多さなどを理由に景気認識で慎重な見方をとってきた。しかし9月の失業率は5・9%まで減少し、6年2カ月ぶりの5%台に突入。イエレン氏も状況判断の上方修正に腰を上げたかたちだ。
FRBはリーマン・ショック後の08年11月に金融市場支援策の一環として量的緩和政策を開始。その後の第2、3弾と合わせて市場に約3兆5千億ドルもの資金を流し込んだ結果、これらの資金が不動産市場に向かうなどしてバブル化する恐れも広がっていることもイエレン氏の判断を後押しした。
今後の焦点は利上げのタイミングだ。利上げが早すぎれば企業や個人が借り入れを抑制して経済活動を手控え、景気回復に水を差す懸念は拭えない。声明に反対票を投じたミネアポリス連銀のコチャラコタ総裁は16日の演説で、「物価上昇期待が高まらないうちの利上げは不適切だ」として早期利上げを牽制した。
しかしこうした見方には反論もある。ダラス連銀のフィッシャー総裁は20日、「失業率が下がりすぎた後で金融引き締めを行えば一気に景気後退まで進む傾向がある」として、早めの利上げの必要性を示唆している。イエレン氏は量的緩和の終了に踏み切ったものの、利上げ時期については引き続き慎重に判断する考えだ。