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ギリシャ支援協議、仕切り直しも、なお混沌

ニュースカテゴリ:政策・市況の海外情勢

ギリシャ支援協議、仕切り直しも、なお混沌

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 【ベルリン=宮下日出男】ギリシャへの金融支援をめぐり、欧州連合(EU)は16日、ユーロ圏財務相会合をブリュッセルで開催。前回11日の財務相会合で歩み寄れなかったギリシャとEU側にとっては仕切り直しの協議となる。だが、双方の隔たりはまだ埋まっておらず、協議の行方は混(こん)沌(とん)としている。

 EU側は今月末に期限を迎える現行の支援プログラムでの延長を主張する。一方、ギリシャは財政緊縮策や債務返済負担を緩和した新たな枠組みと、その合意までの「つなぎ措置」を求める。延長に向けた残り時間は少なく、何も合意できなければ、ギリシャが3月にも資金繰りに窮する懸念が出ている。

 双方は11日の臨時会合で共同声明にも合意できず、溝の大きさを露呈した。その後は財務相会合のデイセルブルム議長とギリシャのチプラス首相が会談し、交渉進展に向けた実務者協議の開催で合意。EUとギリシャの当局者が主張の共通点を探るなど、会合の地ならしを進めてきた。

 16日の会合では実務者協議の結果を報告。ただ、EU当局者は実務者協議について「交渉ではなく、互いの立場の理解を深める」ことが目的だったと説明しており、報告が16日の議論をどれだけ後押しするかは見通せない。

 チプラス氏は16日の会合に先立ち「困難になるだろうが、(合意を)確信している」と独メディアに期待感を表明した。一方、ドイツのショイブレ財務相は16日「実務者協議について聞いた限りでは、私は(合意に)懐疑的だ」と語った。

 今回合意できなければ、週内に再協議が行われるともみられる。ただ、EU高官は「延長が決定的に重要なわけではない」と強調しており、新たな枠組みの議論で合意する可能性も指摘される。

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