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海外情勢
自分の年金納付状況、86.6%わからず 中国青年報が老後の生活資金調査
配信元:中国新聞
更新天津市にある老人ホームを訪問し、高齢者にリンゴを手渡す女性。高齢化が急速に進む中国で、老後の生活資金に関心を持つ若者は徐々に増えている(中国新聞社) 高齢化社会に入ろうとしている中国で、老後の生活資金をどうするか、といった問題に関心を持つ若者が徐々に増えている。本紙(中国青年報)の社会調査センターがスマートフォンの騰訊(テンセント)網を通じて行った調査では、回答者4万8331人のうち86.6%が「自分の養老保険(年金)の納付状況がよくわからない」とし、67.8%が「年金の保険料は高すぎる」と答えた。
回答者の年齢は、18~40歳が全体の52.3%を占め、41~65歳は44.6%、66歳以上は1.6%、18歳未満が1.3%だった。年金に加入している人は56.7%だった。
◆必要性感じぬ若者
20歳に満たない農民工(農村戸籍労働者)の劉志さんは現在、北京郊外の建設現場でいとこと一緒に働いている。年金については「正規社員や幹部が加入するもの。今のわれわれは稼ぐことが最も重要」と考えている。両親の老後を自分が支え、自分の老後は生まれてくる息子が支えるものだとしており、年金の必要性を感じていないようだ。
ただ、同じく農民工でも1970年代生まれの劉新春さんは少し異なる。「女性は男性より長生きする」と考えている劉さんは、妻を(公的年金の)新型農村社会養老保険に加入させ、保険料を支払っているという。
中国の経済紙、経済日報などの報道によると、2015年は全国の多くの地域で社会保険の保険料率が引き上げられ、雇用主、従業員ともに14年より多くの年金保険料を納めなければならない。
保険料の水準については、「高すぎる」としているのが回答者の67.8%に上り、「やや高い」が13.9%、「妥当」が9.4%、「やや安い」が3.7%だった。
◆支給額に不信感
注目すべきは、年金が「将来役に立つ」と考える回答者は18.8%にとどまり、「役に立たない」が19.9%、「どちらとも言えない」が61.3%だったことだ。
また回答者のうち13.3%は、(公的年金である)基本養老保険のほかに、保険会社の養老保険に加入。その背景には、公的年金への不信感がある。
劉新春さんは「(妻のために)支払っている保険料には、納入明細さえない」として、損をしたり、年金が全く支給されないことがあるのではないかと危惧している。
実際「将来、支給される年金レベルが今より低下する」と考える回答者は40.9%に上り、「退職しても相応の年金を受け取れない」が25.2%、「退職後の生活に困窮する」と心配する人は19.4%いた。そのほか年金基金の運用に関して懸念を抱いているのが10.7%、(高齢者介護施設など)関連施設の不足への懸念が7.5%だった。
こうした問題を抱える中、定年退職年齢の段階的引き上げ案も打ち出されたが、国民の理解を得るためには明快な説明が必要だ。
調査では、定年の段階的引き上げを「支持する」と答えた人は5.5%にとどまる一方で「反対」が90.2%に上り、「どちらでもいい」とした回答が4.3%だった。(中国青年報=中国新聞社)