SankeiBiz for mobile

鉄道重大事故なし 14年、死者104人減

ニュースカテゴリ:政策・市況の海外情勢

鉄道重大事故なし 14年、死者104人減

配信元:中国新聞

更新

 中国交通運輸省ウェブサイトによると、国家鉄路局はこのほど「2014年鉄道安全状況公告」を発表。これによれば、昨年の全国の鉄道では「特別重大」「重大」にあたる事故は発生しなかった。比較的大きな事故は前年比2件減(25%減)の6件だった。鉄道事故による死亡者数は104人減(7.8%減)の1232人だった。

 第12次5カ年計画(11~15年)実施以降、鉄道の安全面は持続的に好転してきている。

 昨年末時点で全国の鉄道営業キロ数は前年比8.7%増の11万2000キロ。全国の高速鉄道のレール検査では、優良率は99.99%に達し、軌道品質指数(TQI)は2.9と、管理基準となる5.0より優れていた。

 また同公告は、鉄道の安全性に影響する4大要素、(1)水害・洪水(2)沿線の環境(3)鉄道施工の問題(4)運行設備の問題-について指摘している。このうち水害・洪水は昨年、水害による山崩れや土石流が原因の比較的大きな鉄道事故は3件あり、うち1件が客車の脱線事故だった。

 沿線の環境については、自動車が線路をふさぐ、通行人が不法に線路内に立ち入る、保安上の原因などによる比較的大きな事故が3件あった。自動車が線路をふさぐ事故は43.7%増だった。自動車が防護施設に衝突して線路内に侵入する、鉄道安全保護区内にむやみに建造物を立てる、ガスパイプラインが不法に線路をまたぐ、陸橋から物が落下するなどの問題がたびたび発生し、鉄道輸送の安全性に影響をおよぼしている。(中国新聞社)

ランキング