温暖化交渉、日本主導権の切り札 「2国間クレジット」海外削減分も算入可能
更新見込まれるCO2削減量は30年度までの累積で5000万~1億トン。うち半分を日本政府の削減量として算入できる見込みだ。30年度時点の目標と累積値を単純に比較はできないが、最大1億トン分のプロジェクトが実現できれば削減量の約14%の5000万トンが算入できることになる。
年末にパリで開かれる気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)では、途上国を含むすべての国が参加する温暖化防止の新しい枠組みが議論される。温室効果ガス削減は経済活動抑制に直結するため国益をかけた激しい交渉が予想される。
欧州連合(EU)は30年までに1990年比40%、米国は2025年までに05年比26~28%それぞれ削減する目標を掲げている。一見、日本より高い数字だが、実は基準年はEUの場合、東西冷戦の終結直後、米国の場合、シェールガス革命が起きる前と、いずれも排出削減への取り組みが遅れていた時期。発射台を低くすることで自国の削減率を大きく見せる“からくり”だ。
