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原発2社、海外進出加速 フランスのEDF、アレバと提携強化

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原発2社、海外進出加速 フランスのEDF、アレバと提携強化

配信元:中国新聞

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中仏協力で建設されている広東省の台山原子力発電所を2013年12月、視察する仏政府関係者ら(中国新聞社)  中国の原子力発電大手、中国広核集団(中広核)と中国核工業集団(中核集団)の2社は、フランス電力公社(EDF)、仏原子力大手アレバとの協力関係を強化し、海外進出を加速している。中広核の賀禹董事長、EDFのジャン=ベルナール・レヴィ最高経営責任者(CEO)、アレバのフィリップ・ノシュCEOはこのほど、李克強首相とバルス仏首相の立ち会いのもと、原子炉建設に関する長期協力協定書に調印した。

 協定書によると、中広核とEDFは100万キロワット級原子炉に関する世界市場の調査を行い、市場における原子炉建設での長期協力の可能性を探る。また、中広核、EDF、アレバの3社は、150万~170万キロワットの高効率原子炉に関する長期協力を進め、技術、市場評価、組織、ビジネスモデルを共同で開発していくという。

 さらにその席で中核集団の銭智民総経理は、EDFとの間で「(李首相とバルス首相が発表した)中仏共同声明を実現するためのグローバル協力実施方案」に合意、アレバとは「使用済み核燃料の再処理・リサイクル施設建設プロジェクトのビジネス協議ロードマップに関する了解覚書」を交わした。

 現在、世界の原発産業は回復傾向にあり、14カ国で原子力発電施設を建設中、40カ国余りで新規建設を計画中だ。業界関係者は「(中国以外で)今後10年以内に60~70基の新規建設が見込まれ、30~40基が廃炉となり、20~30基は運転延長のための対策を行うなど、世界規模での発展の余地は大きい」と見込む。

 中国と協力関係を進めるEDFは、世界最大の原発運営機関の一つで、原発の建設・運営で豊富な経験を持つ。アレバも原発分野の世界的な老舗企業で、その事業範囲はウラン採掘や核燃料生産、原子炉の設計・製造から使用済み燃料処理まで原発産業全般に及んでいる。

 一方の中核集団と中広核は、中国の2大原発中央企業(中央政府が管轄する国有企業)として国際市場でも頭角を現している。両社が共同で研究開発を進めた、中国独自開発の第3世代原子炉「華竜1号」は、輸出契約2件、協力枠組み協定5件をこれまでに獲得、さらに欧州、中南米、アフリカ、南アジアなどの20カ国近くで、原発の協力事業を展開している。(中国新聞社)

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