経団連、新任副会長4人を発表、個人消費拡大で流通から選出も製造業から選出なく「違和感」
更新経団連は8日、会長・副会長会議で、新任の副会長4人を内定した。東京ガスの岡本毅会長(68)、三菱商事の小林健社長(66)、三越伊勢丹ホールディングス(HD)の石塚邦雄会長(66)、三井住友銀行の国部毅頭取(61)の4人が6月の定時総会で正式に就任する。(平尾孝)
「最強の布陣を敷くことができた」
経団連の榊原定征会長は8日の定例会見で、副会長の陣容をこう評価した。現在14人の副会長を2人増員して16人とし、これまで副会長を輩出したことのない企業や業種からの起用で、対応できる領域を拡大したためだ。
その代表が三越伊勢丹HDの石塚会長だ。流通業界では過去にダイエー会長兼社長だった中内功(いさお)氏や、イトーヨーカ堂社長の鈴木敏文氏が副会長を務めた(いずれも当時)。だが平成13年5月以降は流通業界からの副会長は出ておらず、百貨店では初の就任となる。
榊原会長は「デフレ脱却に向け、個人消費の推進が大きなテーマ」としており、石塚会長の発信力に期待した格好だ。



