27年度の運用損失は5・3兆円 GPIF、保有株・債券を初開示
更新GPIFは年金積立金を長期的な視点で運用しており、短期的な変動にとらわれるべきではないとしている。直近10年では運用益のうち、株や債券を長期保有することで得られる利子・配当収入が全収益の3分の2を占め、年間2兆円程度ずつ安定して収益を積み上げることができている。
だが、株式市場は英国の欧州連合(EU)離脱問題などにより28年度に入ってからも乱高下するなど不安定。さらに、日銀のマイナス金利政策によって、国内債券で利益を得ることは難しくなっている。厳しい運用環境の下で赤字が続けば、将来の年金積立金を圧迫する懸念がある。
26年度末時点での保有銘柄については、国内株式では1位がトヨタ自動車で時価総額が1兆5499億円、2位が三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)で8229億円、3位が三井住友FGで5173億円と続いた。国内株式は2037銘柄、外国株式は2665銘柄、国内債券は495発行体、外国債券は597発行体の全保有銘柄をホームページ上で公開した。
