財政出動「投資加速」に迫力不足 民間資金100兆円の呼び水に
更新日銀は年間80兆円もカネを刷って金融機関に流し込んでいるのに、銀行は日銀当座預金に300兆円以上も留め置いている。日銀が当座預金新規分について利子を徴収するマイナス金利を2月に導入したが、銀行は6月までに日銀当座預金をさらに40兆円も増やした。このうちマイナス金利適用分までも3.4兆円増えた。
対照的に、銀行貸出増加額は6600億円にとどまる。他方、企業の利益剰余金は3月末で320兆円もある。日銀当座預金、利益剰余金とも、融資や設備投資、雇用改善に使えるはずの軍資金だ。その合計残高は620兆円以上、それが毎年100兆円ずつさらに増えている。需要を生むはずのカネがここまで豊富な国は他に例をみない。
見方を変えると、毎年100兆円を内需に回して日本を再生させるチャンスが目の前にある。これほどの資金余剰をつくり出したのは、3年以上経過したアベノミクスと異次元緩和である。その果実をみすみす腐らせるのはばかげている。
