【飛び立つミャンマー】高橋昭雄東大教授の農村見聞録(50)
更新雨期の前半、5月から8月にかけて栽培されるゴマがこの村の主作物である。23年前の調査では、白ゴマと赤ゴマが作られていたが、2013年くらいから黒ゴマが入ってきて、次第に赤ゴマが消えて、今は白ゴマと黒ゴマだけになっている。黒ゴマの単収は白ゴマより低いが、日本、中国、韓国などから引き合いがあり、価格が1割ほど高い。1994年の白ゴマ価格は1ティン(約40.9リットル)あたり1200チャット、2017年は4万チャットだった。15年には6万5000チャットまで高騰したという。白ゴマ価格は、1994年比で、15年には58倍、17年には33倍になった。
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雨期の後半の8月下旬から12月にかけては主にラッカセイが作付けされる。94年には立性と匍匐(ほふく)性の2種類の品種が作られていたが、今は立性のものしかない。匍匐性品種の方が日照りに強いが、立性種の栽培期間が3カ月半ほどなのに対し、匍匐性品種は6カ月であるため、二毛作ができないことに加え、匍匐性種は油しか取れないのに対し、立性種は最近増えてきた食用にもできることがその要因である。殻付きラッカセイの1ティンあたり庭先価格は、94年の200チャットから2017年には1万チャットと40倍になった。
