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リトアニアを訪ねて~必要不可欠な国際化 デザインに舵を切る企業たち

安西洋之

 彼の所属する学部は機械工学・デザインとあるが、この狙いは何だろうか。

 「エンジニアリングをベースに製品を開発していれば良い時代ではなくなった。世界の大きな潮流もそうだが、特にリトアニアのような小さな国の企業では、製品が市場に意味をもたらすデザインをベースとして考えないとやっていけない状況にある。人と機械の関係を基本とした教育をするのは必須である」

 スペック競争だけに明け暮れる部品メーカーに将来はない。そう見極めた様子がはっきりとみえる。バイオメディカルの分野で最終製品をつくるメーカーが出てきているのは、リトアニアの企業もデザインに舵を切った成果と言える。

 「リトアニアのような人口300万人ほどの小国の国内市場に頼れることは少ない。我々は輸出でお金を稼いでいかないといけない。インターナショナルであることは必要不可欠の要件である」

 国際化するかしないかではなく、国際化するにどれほどの時間をかけるかでもなく、今、この瞬間に国際化していけない。スタートアップもVCから資金を獲得するに、どこの国のVCにお願いしてダメだったらあの国のVCと悠長なことは言っていられない。緊迫感ある話題である。

 こういう立場だからか、観光には次のような発言をする。

「観光が重要でないとは言わないが、我々の最初にすべき仕事ではない」

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