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【関西の議論】日本の宝は国産で守る…中国産「漆」に待った 発祥の地、奈良・曽爾村の挑戦

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【関西の議論】日本の宝は国産で守る…中国産「漆」に待った 発祥の地、奈良・曽爾村の挑戦

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 輸入97%、増産急務

 村が漆の復興にこだわるのには、もう一つの理由がある。国産漆の減少だ。

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 化学塗料や安価な外国産に押され、漆は生産量が激減。農林水産省の統計では、28年の国内消費量約44トンのうち、国産は約1.2トン。97%が中国などからの輸入に頼っている。

 国産漆の減少は、国宝や重文建造物の保存修理にも大きな影響を及ぼす。文化庁によると、国産だけでは足りず、昭和50年代ごろから、やむを得ず中国産漆を混ぜて使ってきたという。

 だが、文化庁は「文化財は本来の資材・工法で修理することが文化を継承する上で重要」との方針を打ち出し、平成27年には「国宝・重文建造物の保存修理には100%国産漆を使うことを目指す」と発表した。そのためには長期的に年間平均2.2トンが必要と推計されており、増産が急務となっている。

 継続的な植樹必要

 「日本の宝物は日本の素材で守るべき。素材がないと伝統技術も失われる。そこに危機感を持っている」と並木さんは言う。

 漆は成木になるまで10~15年かかる上、一度漆を採取した木は切り倒してしまう。そのため、国産漆の安定的な生産には、今より地域を拡大して植樹活動を続ける必要がある。

 現在活動している同会員は地区の約20人。なんとか村の取り組みや村産漆の存在を県内外にPRしようと、村では紅葉した柿の葉に村産漆を塗った漆器「葉の器」を製作。新たな特産品として売り出している。

 松本会長は、「今はまだ塩井地区の小さな取り組みだが、村全体や近隣市町村を巻き込み、国産漆の復興を支えたい」と強い決意をにじませた。

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  • 不安定な足場の上で行われる漆の採取作業=昨年9月、奈良県曽爾村(漆ぬるべ会提供)

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