国内

神奈川・厚木のアユ養殖施設が再生 生産8トン可能…安定供給に期待

6次産業化に意欲

 同連合会の山口芳郎会長は「放流に特化した施設は全国的にも珍しく、このような施設が神奈川県内にできたことを誇りに思う。安定した漁場が保てるように努力したい」と決意を語った。厚木市の担当者によると、市内では、漁師や釣り客らから安定的な漁獲や釣り場を求める声が高まっていた。

 漁場確保のため、河川などに放流してきたアユは県外からの持ち込みに強く依存してきたが、割高な輸送コストや病気発生のリスクなどの問題もあり、センターの機能増強によって、市内でまかなえるようになることへの期待は大きい。6次産業化への期待もある。

 同センターで生産されたアユは「相模の鮎(あゆ)」として、一定の基準を満たした神奈川県内産の農畜産物を対象とした「かながわブランド」(29年)に登録されている。このため、市は民間と一体でアユの養殖、漁獲、商品開発・製造、PRに力を入れている。

 市農業政策課の担当者は「特産の甘露煮の製造・販売のほか、イベントに合わせて塩焼きを販売する機会も増えるだろう。アユを通した6次産業化で、地域振興を図りたい」と述べ、目を輝かせていた。

 【厚木市とアユ】

 厚木市内を流れる相模川で古くからアユ漁が盛んに行われてきた。大正から昭和にかけて料亭文化が花開き、アユを求める客でにぎわった。現在は毎年6月1日の解禁日以降、多くの釣り客が訪れる。市は昭和20年代から「あつぎ鮎まつり」を例年開いているなど、アユを前面に押し出したまちづくりに力を入れている。

 【農林漁業の6次産業化】

 1次産業の農林漁業と2次産業の製造業、3次産業の小売業などの一体的な推進により、農山漁村の地域資源を活用した新たな付加価値を生み出す取り組み。農山漁村の所得向上や雇用確保が期待できる。

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